退去・精算の手帖

退去費用の相場と、請求明細の見方

まず、ここだけ

相場は参考にしつつ、まず請求の内訳を確認しましょう。部屋のどこを、どんな理由で、どの範囲まで直すのか。契約書・写真・明細を同じ項目で照らし合わせます。

例外:掲載する平均額は、過去の民間調査の参考値です。最新の全国相場や、あなたの負担額を示すものではありません。

いつ確認する?
精算明細を受け取った直後から、支払いや合意の前に
誰に当てはまる?
賃貸住宅を退去し、請求や敷金精算を確認したい人
判断の軸
相場は請求全体の大きさを見直す入口です。「一式」の請求は、部位・原因・数量・施工範囲を資料で確認します。

退去精算明細とは?まず返金と請求を分ける

退去精算明細は、退去に伴う費用の内訳と、預けた敷金から差し引く額・返金や追加請求を確認するための書類です。名称や書式は管理会社によって異なります。総額だけでは、誰が何を負担するのか分からない場合があります。

預けた敷金
すでに預けている金額。修繕工事の総額とは別です。
差し引く項目
清掃・修繕・未払賃料などを区別し、契約と内訳を照合します。
返金・追加請求
敷金との精算結果を確認。工事額の全額がそのまま借主負担とは限りません。

「修繕一式」だけなら、対象箇所・原因・数量・単価・施工範囲と、借主負担の根拠を聞きます。明細がまだなければ、金額を推測せず内訳を依頼します。

明細の有無から確認文を作る →

無料・登録不要。明細の写真や住所のアップロードはありません。

01 / 数字の前提をそろえる

間取り別の参考額を見る

下表は、退去費用を支払った経験のある200人を対象にした民間アンケートの「請求額」の平均です。実際の支払額とは別の数値です。

アトムくんの公開調査から抜粋。最新の全国相場ではありません。
間取りのグループ件数請求額の平均
1R・1K・1DK・1LDK11949,980円
2K・2DK・2LDK5879,924円
3DK・3LDK・4K・4DK・4LDK2390,139円

調査主体:アトムくん編集部。募集:ランサーズ。調査時期は紹介記事では2020年3月。調査元の集計 / 時期を記載した紹介記事。掲載情報を2026年9月3日に再確認。

この表では判断できないこと

  • 支払い経験者の調査なので、費用が発生しなかった人も含む全退去者の平均ではありません。
  • 1Kと1LDKは同じ集計グループ。個別の間取りの平均は読み取れません。
  • 地域、契約、状態、工事範囲が違うため、平均より高い・低いだけでは請求の妥当性を決められません。

02 / 総額から、内訳へ

請求明細を6つに分ける

最初から総額だけを比較せず、どの場所の、どんな作業なのかをそろえます。敷金から差し引く場合も、請求項目と預けた金額は分けて見ます。

退去精算明細で項目、数量、単価、範囲、金額、負担を確認する図

図を読み込んでいます…

小さい文字は、拡大表示で確認できます。

図を拡大して読む

左右・上下にスクロールして読めます。

「一式」の請求は、部位・原因・施工範囲が分かる資料で確認します。

スマホで読む確認ポイント

  1. 01部位・項目:壁紙、清掃、設備、床など、何の作業かを確認する。
  2. 02原因:何が起きたか、通常使用との違いを確認する。
  3. 03数量:枚数・面積を写真や記録と照合する。
  4. 04単価:根拠となる単価を契約書・見積書と照合する。
  5. 05施工範囲:部屋全体か一部かを作業内容と照合する。
  6. 06負担:誰が、どの割合で負担するかを特約も含めて確認する。
図の内容を文字で読む
  • 部位・項目:壁紙、清掃、設備、床など、何の作業かを確認する。
  • 原因:何が起きたか、通常使用との違いを確認する。
  • 数量:枚数・面積を写真や記録と照合する。
  • 単価:根拠となる単価を契約書・見積書と照合する。
  • 施工範囲:部屋全体か一部かを作業内容と照合する。
  • 負担:誰が、どの割合で負担するかを特約も含めて確認する。

この図だけでは確定できないこと:標準単価や費用負担を断定しない

記入例 / 架空の明細

「クロス工事一式」を分けて聞く

場所
寝室の壁
原因
説明を確認中
施工範囲
壁のどの面か確認中
数量・単価
10㎡ × 1,200円(仮)
工事額
12,000円(仮)
借主負担
根拠・割合を確認中

数字は書き方を示す架空の例です。標準単価や相場、あなたの負担額ではありません。

国土交通省のガイドラインでは、通常使用による損耗と、それを超える損傷を区別し、経過年数や補修範囲を考慮します。個別の契約と記録を照合して確認してください。

自分の場合

請求明細に部位・範囲・単価まで書かれていますか?

03 / この端末で整理する

自分の請求で、次に確認すること

金額の入力は任意です。入力内容は自動保存・送信しません。結果は法律上の負担判定ではなく、不足する資料と確認の順番です。

明細を見ながら整理

退去費用の明細チェック

項目ごとに、分かっていることと確認したいことを分けます。金額が分からない欄は空欄で構いません。敷金を差し引いた支払額や、請求の妥当性を判定するツールではありません。

明細と手元の資料

金額の入力は不要です。下の「明細を依頼する文面を作る」から、確認先へ送る文面を用意できます。入力済みの項目はそのまま保持します。

根拠:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」Q&A(新しいタブ)。確認日:2026-10-01。契約内容・個別の事情を照合するための資料整理です。

条件ごとに、もう少し詳しく

当てはまる項目を確認する

出典と確認範囲

確認資料 2件

公的な制度説明、民間の調査、当サイトの整理方法を区別しています。HikkoshiNote は行政機関や手続きの受付窓口ではありません。個別の条件は、出典先と契約先で確認してください。

  • 公的な確認先 / 国土交通省

    入居時の新品状態へ一律に戻すという意味ではありません。契約、写真、精算明細を部位ごとに確認します。

    確認日:2026-09-03 / 対象:民間賃貸住宅の退去時に、原状回復の確認をする人

    適用・版の詳細

    編集確認版 2026-09-03
    一次情報に施行・開始日の明示なし/継続中(一次情報に終了日の明示なし)

  • 民間調査・参考資料 / mujin-keiyakuki.net

    参考額は請求全体の大きさを見直す入口にとどめ、部位・原因・施工範囲・契約・記録を項目ごとに確認します。

    確認日:2026-09-03 / 対象:間取り別の請求額の参考値を確認し、個別請求と比較したい人

    適用・版の詳細

    編集確認版 2026-09-03
    紹介記事では2020年3月の調査と記載/過去の標本調査。継続的な相場統計ではない

編集:HikkoshiNote 編集部 編集方針・情報の訂正